今年から夢への第一歩として、ニュルブルリンク24時間耐久レースの参戦準備として、同ニュルブルリンクで開催されているVLNシリーズに参戦を開始しました。
チームは優勝経験も豊富なロードランナーレーシングからルノークリオカップでCUP3クラスで参戦しました。
24時間ではSP3クラスとなり、トヨタ86と同クラスとなります。
2012年はVLNに3戦参戦し、とにかくニュルに対する経験値を上げる事に専念しました。
初戦は7月7日VLN第5戦4時間耐久レースADAC Reinoldus-Langstreckenrennenに参戦しました。3日ほど前にドイツ入りして、レースレンタカーのスズキスイフトで12周程北コースを周回して、とにかくコースを覚えました。
コース幅の狭さ、高低差、路面のうねり、ブラインドコーナーの数、コースレイアウト等とにかく、今までのサーキット経験はほとんど通用しない、正に未知の地獄のようなサーキットでした。 正直始めはここでレースする事に恐怖と辞めたい気持ちを感じるほどでした。
初戦からなんとスタートドライバーを務める事になり、前方でクラッシュが発生しない事だけを祈り、アクセルを踏み続けました。そしてあっと言う間に自分のスティントの2時間を終えて、恐怖と達成感と脱力感が残る初戦を終えました。初戦ではとにかくコースを覚える事と完走を目的として、その目的を達成して初戦を終える事ができました。初戦ですが、確実に走行して、クラス10位でレースを終えました。
次は8月4日第7戦6時間耐久レースADAC Ruhr-Pokal-Rennenに参戦しました。初戦の車から更にチューニングが施された車両にステップアップして、燃料タンクも大型化され、12周(約2時間)を無給油で走行できる車両となりました。2戦目の目標は、タイムアップを中心にレースを組み立てて、初戦よりも20秒以上LAPタイムを向上させて、更にLAPタイムの安定を図る事にも成功しました。序盤でクラッシュもありその修復に時間がかかりましたがその後チーム一丸で追い上げてクラス10位でレースを終えました。
今年最後の3戦目は、9月29日4時間耐久レースROWE 250-Meilen-Rennenに参戦しました。今年の総仕上げとして更なるタイムアップとチェッカードライバーとして、確実にゴールを受ける事目標に全力で走り切りました。しかしファイナルラップでオイルにのり、スピンしてお尻をぶつけて単独クラッシュしてしまいましたが、軽傷でなんとかコースに復帰する事できて3戦連続完走し、最後はクラス5位で、今年最高順位で終える事ができました。
2012年ニュルブルリンク初挑戦のVLN3戦は、自信のドライバー人生の中で大きなターニングポイントになったように思います。
今までの常識を覆すような、サーキットで今まで苦手としていた国内のサーキットがその後苦手意識が全くなくなってしまいました。自分の基準が大きく変わった事を感じました。 ドライビングテクニックの幅が広がると言う事よりは、速度や車の動きに対する基準が高くそして広がったように思います。
しかし、今年の3戦はは非常に天候に恵まれて、あの天候が不順で有名なニュルで3戦共に天候に恵まれてドライコンディションでレースをさせてもらえました。24時間レースでは、ウェットコンディション更にナイトセッション等、条件は圧倒的に悪くなる中で200台以上が走るレースとなります。 まだまだ経験が足りない事を痛感します。国内レースも今まで以上に高い目的意識をもって臨み、結果を積み重ねて来年も継続してチャレンジしていきたいと思います。
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