なぜスーパー耐久ST5クラスに参戦するのか?
これはBRPのメインコンセプトにもっとも近い疑問です。
日本のモータースポーツは危機的な状態です。
日本全国の地方レースは参加台数が激減し、成立しないレースが増えてきています。
またチューニング業界も全体的に冷え込みが厳しく、ユーザーのスポーツカー離れが進んでいると言います。
人気のあるレースはTV放送がされている「F1」と「スーパーGT」だけという現状です。
これはなぜだろう?と考えます。
本当にユーザーの車離れが進んでいるからでしょうか?
2011年2月のスポーツカー(スポーツグレード)の販売台数のランキングをみると
1位:ホンダ フィットRS
2位:トヨタ ヴィッツRS
3位:ホンダ CR-Z
というランキングです。
確かに純粋なスポーツカーでは無いかもしれませんが、でもこれが今の市場(ユーザー)の現状だと思います。
生活が多様化が進み、1台の車で全ての事ができる必要があるのだと思います。
「家族が乗る」「荷物が乗る」「長距離ドライブをする」「通勤する」「環境問題」「燃費問題」様々な課題と共に「運転する楽しみ」が共存する必要性があります。
今、市場で販売されている車でレースをしないと何の意味もないですよね?
それがユーザー(市場)が求めている事ではないでしょうか?
スーパー耐久に参戦している車両の大半はすでに生産が終了している車両です。
それも10年以上も経過している車両も多くあります。
本田総一郎さんも言いました「レースは市販車の実験場である」と。僕もそう思います。
そしてモータースポーツはチームとユーザー(ファン)が一緒になって参加する事で初めて成立して、スポーツとなると思います。
スポーツカーが売れない! モータースポーツ業界が縮小している!!
のは、ユーザーと同じ方向に日本のレース業界が進んでいないからだと思います。
スーパー耐久(STO)が2010年にST5クラスを新設した理由はそこにあると感じました。
その思いに共感した事が、スーパー耐久シリーズに参戦する事を決意した1つの理由です。
そして市販車での耐久レースという、この本来持つレースに参加する意味をしっかり実現しながら
車好きの皆さん(仲間)と一緒に週末を楽しめるレースがしたい!
どうせレースするなら想いや喜びを共有できるレースがしたいな~
レースの結果をユーザーに提供したい!
レースの結果(パーツ開発)をユーザーにフィードバックしなければレースする意味が無い!
そんな事ができるチームと車でレースがしたい!
ただそれだけの結構単純な理由です。
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