先日、鈴鹿サーキットに育成ドライバーとの面談を兼ねて、沢山の友達が参戦しているクラブマンレースの観戦に行ってきました。
BRPのS耐正式参戦発表をして、始めてサーキットに遊びに行ったので沢山の人に参戦について、激励と冷やかしの言葉を沢山いただきました(笑)
また色々なブログ等でも、沢山のフィットユーザーの方や、ホンダファンの方、モータースポーツファンの方から、暖かいメッセージを沢山いただいています。 この場を借りて改めてお礼を申し上げます。<m(__)m>
で・・・。
その励ましの言葉の中に「戦闘力ある車なので楽勝でしょ!!」 とか 「トヨタには負けないで!!」 とか色々とプレッシャーなお言葉も多く頂きます(T_T)
なので、ここで本音を含めて少し期待と不安をお話しようと思います。
車両の戦闘力については、確かにノーマルのカタログスペック的にはエンジンもライバルのヴィッツと比較しても20馬力ほどフィットは上回っており更にホンダの誇るVTECだし「任せてください!」と言いたいですが・・・。
これはスプリントレースとは違い耐久レースでは大きなマージンとはなりません。
仮にヴィッツよりも数秒程、予選タイムが早くても、決勝レースでトラブル発生でピットに入ればそれだけで勝ち目は全くありません。
そうなんです・・・。
耐久レースで求められる事は、耐久性とスピードの両立なのです。
このバランスが崩れていれば、たとえ予選タイムが早くてもレースでは勝てません。
また、馬力が上回っているのは、ノーマルのカタログスペックです。
もちろんライバルチームもエンジンチューナーがしっかりとエンジン造りこんできますので、数秒早いラップで走れる保証は全くありません。 ラップタイム的にも非常に接戦になると思います。
エンジン(15A)について
スーパーFJのエンジンとして、スプリントレースでの実績はありますが耐久レースでの実績はありません。
ヴィッツのようにワンメイクレースで使用された経歴もありません。
ミッション(RS6速MT)について
スプリントレース・耐久レース共に実績はありません。
ヴィッツのようにワンメイクレースで使用された経歴もありません。
トヨタ車と比較して強度が低いとも言われています。
駆動系(ハブ・ドライブシャフト・メンバー等)について
ヴィッツのようにワンメイクレースで使用された経歴もありません。
スプリントレース・耐久レース共に実績はありません。
トヨタ車と比較して強度が低いとも言われています。
そしてなによりも、ライバルのヴィッツは、昨年1シーズンS耐を戦い抜いて結果を残していて、昨年1年間で蓄積された貴重なデータがあります。
私がイギリスのホンダUKで見たフィット(JAZZ)は、K20エンジン搭載してミッションもシーケンシャルミッションの化け物で比較になりませんし、アジアでも一部スプリントレースでフィットが参戦しているという噂も聞きますが、レギュレーションも違いS耐のようなN1耐久レースとは違うカテゴリーとなりますので、情報があったとしてもほとんど使えない情報だと思います。
とにかく耐久性が完全に未知数の為に、今年の5戦はかなりのトラブルが発生すると思います。
シェイクダウンテストでは、実践を想定したロングランテストは行えないので、初期トラブルの対応と基本的なセットの確認を行うレベルで、耐久性を確認する為のテストは行えません。
その為、実戦で確実にデータを収集して、毎戦車両をバージョンUPしていく必要があります。
ね・・・。 意外と大変でしょ???
ですので・・・・。
皆さん「長~い目で」(小松政夫) 暖かく応援してください。
よろしくお願いします。<m(__)m>
これはsingle.php