スタートドライバーは僕が務めました。
北コースに一斉に飛び込む事を想像すると、非常に怖いスタートになると想像しましたが、じっと集中してグリッドに整列しました。
150台以上がグリッドに整列する姿は圧巻です。
フォーメーションラップで1周約24キロ(VLNフルコース)を使ってタイヤとドライバーの気持ちを温めます。
日本のレースでローリングスタートは慣れてはいますが、ニュルのスタートはどんなリズムなのか解らず、前の車について行こうとしますが、一瞬フル加速のタイミングが遅れて、車速が伸びずに1コーナーまでのストレートで他のクラスを含めて数台にパスされるという大失態をしてしまい、意気消沈で北コースに突入します。
北コースに入ると、ほぼ一列でアクセル全開です。コースの状態がどうなっているか?ほとんどブラインドの為わかりませんが、旗と前の車の動きだけを信じてアクセル全開です。 そうすると早速多重クラッシュの発生により黄旗が出始めますが、レースは中断されずにそのまま続行です。日本では確実に赤旗になるレベルのクラッシュでも、ニュルでは日常茶飯事なんでしょう、レースはそのまま継続されてレース中にクラッシュ車両は改修されてコースも整えられます。
北コースでも、失速した瞬間に数台にパスされて、自分のドライビングに苛立っていた所、2周目から環境に慣れたのか?
少し気が楽になり、自分のペースで走る事ができました。 自分のペースを取り戻すと数台はパスする事ができてコースの理解度もどんどん高まっている感じがして自分なりにニュルを攻め始めることができました。
あっという間に7周(約1時間20分)で給油のタイミングが来て、ピットインをして給油を行います。
そのまま降りずに2スティント目も走ります。
そのまま集中して2スティント目の13周(約2時間20分)を走り抜き、相棒の梅本選手に後退しました。
車から降りてピットで休憩しているとチーム監督から「良い仕事をした!」「接触も無くタイムも安定していて最高のドライビング」と大げさに喜んでもらえました。その瞬間初めてほっとする事ができました。
チェッカーまで残り2時間ですが、その間レースを見る事をせず、買物に出かけました。
実はドイツに着いてからほとんど時間が無く、お買い物ができていなかったので、レースの間に行ってきました。
これが出来るのもの相棒への信頼の証だな~と思っていた所、後で聞いてみると相棒の梅本選手も僕が必死で決勝レースを走っている間、寝ていたそうです・・・・・。( 一一)
ま。
これくらいの信用と信頼が無いと海外で更に、このニュルではレースは出来ないという事でしょうか(笑)
お買いものから帰ると、丁度ゴール寸前で無事にチェッカーを受けて、CUP3クラス10位で決勝レースを終えました。
無事目標の完走(無事故無違反)を達成する事ができました。
日本では経験できない、沢山の経験を積む事ができました。
度胸も少し付いた気がします。(^◇^)
でもまだとても攻略とは言えない状態ですので、もっともっと練習して何回でもニュルに挑みたいと思います。
8月もVLNに参戦してもっともっと沢山の経験を積んで成長したいと思います。
皆さんご支援よろしくお願いいたします。 <m(__)m>
これはsingle.php