昨年からBRPで取り組んでいるドライバー育成プログラムの1期生の松田選手が、先日のS耐岡山戦でレースデビューをしました。
今までの成長の過程をご紹介したいと思います。
私(BRP)と彼との出会いは、昨年(2011年)に松田君がBRPのWEBを見て問い合わせをしてきた事から始まりました。
彼は25歳でAライセンスは所有していましたが、レース経験は全く無くマイカーのホンダS2000にライトチューニングを施し、鈴鹿を中心に走行会に参加するレベルでした。更にタイヤはスリックタイヤはもちろんの事、Sタイヤも履いた経験も無い、ある意味、レースは基よりドライビングに関してもほとんどスキルは無いと言っても良い状態でした。
ですが、レーサーになる夢はしっかり持っている青年で、私とゆっくりBRPのコンセプト等を話しその結果、BRP育成ドライバー1期生としてスキルUPを図る事からスタートする事を決めました。
早速、Nゼロ4耐に毎戦参戦して、「今まで乗った事の無いFF車のテクニック」「荷重移動」「タイヤマネージメント」「燃費マネージメント」「ドライバーチェンジ」等のスキルを身に着けていきました。
そして、チームスタッフとして、S耐に参加する事により、じっくりチームメンバーとのコミュニケーションを図り、自身がドライバーとして参加する時に備えて、チーム内でで信用・信頼を築いていきました。
またチームの中に入ってチームの中からレースを知る事により、ドライビングテクニック以外の様々な知識を得る事もでき、目で見るだけでは無く、5感全部を使ってレースを感じる事により、より効果的により速く彼を成長させた事と思います。
上記のように、非常に低コストのNゼロ4耐(1戦:3万円)を中心に基本テクニックを反復練習し、チームスタッフとしてレースの知識を得て、レース活動をしていく上で一番重要な人脈を築いて、約1年間のプログラム経て2012年8月、公式戦のデビューとしてS耐岡山戦にBドライバーとして参戦し、予選ではポールポジション、決勝ではロングスティントを見事こなしクラス2位という結果をデビュー戦で獲得しました。
私は、レースやドライビングの事以外で、彼と約束した事があります。それは、
「とにかく普段は仕事は精一杯がんばる事!」
「普段はしっかり自分の夢の為に今できる仕事をがんばり、その対価として夢を叶えるお金と時間を使いましょう!」と約束しました。
人は夢を叶えるには、それと同じ量と質の義務(責任)も背負わないといけないと思います。
松田選手はこの約束もしっかり守って普段の仕事を全力でがんばりました。
この約束を守れた事が、彼の夢の実現の第一歩を踏み出せた大きな結果を導き出せた要因の1つだと思います。
私がBRPで育成ドライバープログラムを始動した理由は「どうやったらドライバーに成れるのか?迷っている人を導く」「無駄なお金・時間を費やさず効率的にドライバーを目指す」という2つの理由が最大の理由です。
これは、私自身が10年以上前から、悩みそして無駄にお金と時間を費やしてきた、沢山の不の経験をフィードバックして、「限りあるお金と時間を効果的に使える方法を伝授して、レーサーになる夢を共に叶えたい!」「私と同じこの業界の不の思いはできる限りさせたくない!」と思いからスタートしています。
この私の想いに、松田選手は1期生として見事に応えてくれて、デビュー戦で最良の結果を出してくれました。
育ての親としては、非常に嬉しくそして頼もしく思いました。
そして、岡山戦以降の彼の更なる成長が楽しみで、予選やレースでもチーム内での良い戦いができるのを楽しみにしています。
BRPには現在、年齢は問わず沢山の育成ドライバーが、日々自分の夢に向かってがんばっています。
そのメンバーと一緒に、これからも毎日コツコツ、成長の過程を大切に進んでいければと思います。
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